〈玩具店が「モノポリー」不足に直面〉──。
ロシア経済紙RBCやRT(旧ロシア・トゥデイ)などの政府系メディアが8日、こう報じた。ウクライナ侵攻で経済制裁を受けるロシア国内で“異変”が起きている。

モノポリーといえば、誰もが一度は耳にしたことがあるだろう定番ボードゲーム。
参加者はすごろくの要領で自分の駒を進め、不動産売買などを通じて自分の資産を増やしていく。最終的に他を破産させ、生き残れば勝ちというルールだ。
報道によれば、ロシア国内のボードゲーム販売会社でモノポリーの在庫が不足。
ウクライナ侵攻後、モノポリーを販売する米玩具メーカー「ハズブロ」がロシアへの商品供給を停止した影響により、モノポリー(クラシック版)が入手困難な状況だという。

政府系メディアが「モノポリー不足」を訴えるとは、ただ事ではない様子。それほどまでにロシアでは、モノポリーが人気なのか。
「制裁の影響で娯楽がなくなってきているのは確かです。音楽の楽団から指揮者が逃亡したり、半導体不足のせいでゲーム機も供給が滞っているといいます。
政府系メディアが報じたということは、報じざるを得ないほど、ロシア国民が日常への不満をためているからではないか。
『日々の問題に国民は不満を抱いている』という、プーチン大統領への“直訴”とも受け取れます」(筑波大名誉教授・中村逸郎氏=ロシア政治)
プーチンが戦争をやめて、誰もがモノポリーを楽しめる日が来るといいのだが。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d46cb08785b9e6140ac90308c56a439ac7ffb333