「におい気にしなくなった」 コロナ禍でニンニク市場34%の伸び
2023/4/11 10:30

 「マスクや在宅勤務で、においを気にしなくなった」――。ニンニクを使った香辛料や調味料の市場が新型コロナウイルス禍以降、急拡大している。ニンニクの健康効果への期待が高まったことや、食後のにおいに気を使わなくなったことが背景にあるとみられ、食品メーカーがプロモーションに力を入れている。

 調査会社「インテージ」のデータによると、おろしニンニクや、粉・スライスのニンニクといった関連の香辛料や調味料の市場は新型コロナ流行以降に急拡大。2022年の販売金額は約87億円と、コロナ禍前の19年と比較して34%伸びた。

 ニンニク商品も多く取り扱うエスビー食品が消費者に実施した「コロナ禍以降にニンニクを食べる機会が増えた理由」のアンケート調査の結果(複数回答)では、「免疫力やスタミナ向上のため」(46・7%)、「ニンニクを使う料理を自炊することが増えたため」(39・1%)、「在宅が増え、においを気にしなくなったため」(34・7%)などが多かった。担当者は「健康維持への期待や在宅時間の増加により、コロナ禍でニンニク需要が加速した」と分析している。

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https://mainichi.jp/articles/20230410/k00/00m/020/220000c