https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20230412/1050019001.html

相模原市の選挙管理委員会が、市議会議員の死去に伴い必要な、繰り上げ当選の手続きをしていなかったことがわかりました。
選挙管理委員会は「失念していた」として謝罪し、手続きを進めるとしています。

相模原市選挙管理委員会によりますと、先月、市議会議員1人が死亡し、議会から委員会に欠員の通知が来ました。
公職選挙法では繰り上げ当選を選挙後3か月以内と定めていますが、得票が同数で、くじ引きで当選者を決めた場合は、3か月以上たっていても実施すると定めています。
前回・4年前の選挙でくじ引きで落選した松浦千鶴子さんは、繰り上げ当選するはずでしたが、新人として今回の市議会議員選挙に臨み、当選しました。
市の選挙管理委員会は松浦さんの指摘があるまで気付かなかったということで、「失念していました。今回の当選人に対しては、誠に申し訳ないことをしたと思います。ただちに当選の判断に関わる手続きを進めます」としています。
前回当選した市議会議員の任期は今月29日まで残っていて、選挙管理委員会は繰り上げ当選の手続きを進めることにしています。
松浦さんは「私から申し出て、初めて知ったという対応には不信感をいだきます」と話しています。
県選挙管理委員会の担当者はこうした事態について、極めて異例で、聞いたことがないとしています。