外務省のG7公式動画、EU外す 「表現に制約」と修正せず
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7cf77d911693715771ef39b8f464df7ca2b1419

 5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に向けて外務省が公式ウェブサイトに載せているサミットPR動画で、日米欧の7カ国のみが紹介され、同様に正式なG7メンバーであるEUの紹介がないことが13日までに分かった。EU側は3月中旬、外務省にこの点を指摘したが、動画は修正されず、同省は今後もその予定はないとしている。

 外務省G7広島サミット事務局は「動画表現の制約の中、議長国を担う7カ国のみを描写した。不適切だとは考えていない」と説明しているが、EU軽視と受け止められかねない。開催国としての見識が問われそうだ。

 EUからの指摘について「個別の国とどのようなやりとりをしているか、お答えできない」としている。

 G7議長国の政府がPR動画を作る例は多く、直近6年のサミットでは、新型コロナ禍で中止された20年の米国と、17年開催のイタリア以外は今もネットで閲覧可能だ。そのうちEU参加に触れなかったのはEU離脱後の21年6月、EU懐疑論者のジョンソン元英首相が議長を務めたコーンウォール・サミットのみ。