大きな夢を叶えるため、アフリカのブルキナファソから北海道に来た1人の青年。その原点は、ある日本人から15年前に教わった野球でした。
今月2日、新千歳空港に1人の青年が降り立ちました。カファンド・アミールさん(25)です。アミールさんは西アフリカのブルキナファソから、ある夢を叶えるために来日しました。
アミールさんを出迎えるのは出合祐太さん(39)。
アミールさんと出合祐太さん「これからパン店なります」「パン店じゃない(笑)」
もちろん、夢はパン店…ではありません。2人の出会いは15年前に遡ります。
2008年、当時25歳の出合さんは、JICA=国際協力機構の青年海外協力隊としてブルキナファソで活動していました。その理由は…野球文化を広げること。しかし、ブルキナファソは世界最貧国の一つと言われています。
「野球なんて一銭にもならない」「腹が減るだけ、意味がない」
何もできないまま半年が過ぎたころに出合さんが出会ったのが、当時11歳のアミール少年です。出合さんに1から野球を教わるアミールさん。どんどん野球の魅力を知っていきました。
アミールさん
「野球を始めたときにずっと笑うだけになってきた、それが1番変わった」
2年の任期が終わっても、ブルキナファソとの交流を続けた出合さん。その功績が認められて、2018年にはブルキナファソ代表の監督にも就任しました。東京オリンピックのアフリカ大陸予選を戦うなど、2人は野球を通じて同じ夢を追いかけてきました。その後、出合さんは2019年に道内初の独立リーグ「北海道ベースボールリーグ」を立ち上げます。
アフリカのブルキナファソから来日して3日後、アミールさんは富良野にいました。野球の魅力を教えてくれた出合さんと、5月から新たな挑戦をします。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/431207?display=1