三菱電機は14日、一連の品質不正問題で、子会社5社で計12件の不正が判明したと発表した。昨年9月から国内の子会社41社を対象に調査を進めていた。三菱電機は「多大なる心配と迷惑を掛けたことを改めておわび申し上げる」とコメントした。
5社の内訳は兵庫県が4社、岡山県が1社。顧客への事前報告とは異なる方法で製品を試験したり、製品に図面とは異なる材料を使用するなどの行為が行われていた。今回発覚した不正に関し、三菱電機は「顧客との契約に関わる問題で、安全性への影響はない」と説明。法令違反や規格違反は確認されていないという。
一連の品質不正問題をめぐっては、昨年10月に外部の専門家による調査委員会の最終報告書が公表され、三菱電機の国内にある22製造拠点のうち、17拠点で不正が行われていたことが判明。同社は現旧の役員10人を追加で処分し、処分対象者は計22人となった。
同社は今後について「確かな品質で社会に貢献するという基本姿勢の下、信頼回復に向けた変革に全力で取り組んでいく」としている。
https://www.sankei.com/article/20230414-UVUJAIMDKNO2VHD55LWTUF5UXY/