「食べられる電池」を開発、体内で消化可能な医療機器開発に道 イタリアの研究チーム
4/14(金) 15:23配信
イタリア工科大学の研究チームが、食品のみを原料とした食べられる充電式バッテリーを開発したと発表した。
これによってその役割を終えた後、食品と同じように体内で消化可能な医療機器の開発に道を開くとしている。
これが世界初の食べられる充電式バッテリーだ。イタリア工科大学の研究者らが、食品から制作した。
プロジェクトの責任者 マリオ・カイローニさん
「デバイスのコアは、基本的に2つの電極からなっている。このデバイスを動作させるために、私たちは2つの材料、
2つの分子を使用している。陽極にはリボフラビンを使っている。これはビタミンの一種で、例えばアーモンドに含まれている。
そして、陰極にはケルセチンを使っている。これはサプリメントとして販売されているもので、例えばケッパーに含まれている」
電池は活性炭を使って電気伝導率を高めている。また、海苔から作られたセパレーターがショートを防止する。
そして電極は蜜蝋に包まれ、食用金箔が2枚入っている。この電池は0.65ボルトで、小さなLEDなどの小型電子機器に電力を供給することができる。
この食べられる電池が、摂取可能な医療機器に革命をもたらし、患者の食事の品質管理や、
消化器系疾患の診断・治療に大きな影響を与えることを期待している。「食用電池によって、
例えばセンサーを摂取することができるようになる。センサーシステムとしての役割を果たした後、
食べ物のように私たちの体の中で消化される」（カイローニさん）
摂取可能なデバイスはすでに存在するが、人体が消化することはできない。イタリア工科大によると、
この電池は健康上のリスクなしに完全に消化することができるという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6817dfd4f5c6bde6920518c250dc97fb362c3e1b
