花粉症への効果をほのめかした健康茶にステロイドが含有されているとして国民生活センターが注意喚起していた問題について、販売元の香塾が謝罪しました。

国民生活センターは2023年1月に医師から情報提供を受けて調べたところ、「ジャムー・ティー・ブラック」に抗炎症・抗アレルギー作用のあるステロイド成分が混入していたと発表しました。医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律上、問題となると考えられるとともに、飲用している人への健康影響が懸念されたため、4月12日に消費者に注意を呼びかけました。

 問題のあった商品に含有されていたステロイド成分「デキサメタゾン」は、抗炎症作用を持ち、慢性関節リウマチ、気管支喘息、アトピー性皮膚炎等に使用される医薬品成分。副作用に、感染症の悪化、ムーンフェイス、けいれん、うつ状態等があるとされています。また、急に服用をやめるとリバウンド現象を起こす危険性があるため、医師の管理の下、徐々に使用を中止する必要があるとしています。

 国民生活センターは、該当商品を飲用している人に対し、医療機関を受診し医師に相談するように呼びかけています。

 これを受け、販売会社の香塾は「ジャムー・ティー・ブラックをご購入していただいた皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫びいたします」と謝罪。ステロイドの混入の経緯については不明としつつも、「製造会社に混入経路を確認したうえで、その結果を弊社のホームページで改めご報告する予定です」としています。該当商品については、花粉症などに効果があるかのような記載を改め、回収、返金の対応をしていくとのことです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/620d718224f85ab9d76c16b5bb8ce659b8c5446b