https://xtech.nikkei.com/it/free/NCC/NEWS/20020528/4/
NTTドコモがカメラ付き端末。現行携帯電話向けに6月1日発売
NTTドコモは5月28日，カメラ付き携帯電話機「251i」シリーズを6月1日から発売すると発表した。第1弾となる製品はシャープ製の「SH251i」（写真）。NTTドコモは，第3世代携帯電話サービス「FOMA」向けにはカメラ付き端末を発売中だが，現行携帯電話サービス向け製品はこれが初めて。
NTTドコモはSH251iの発売に合わせ，251iシリーズ端末で撮影した静止画をメールに添付して送信できるサービス「iショット」を始める。iショットで送信できるテキスト・メールの最大文字数は全角で100字。NTTドコモだけでなく，他社の携帯電話機やパソコンにも送信できる。
iショット・サービスを使って送信したメールは，iショット・センターを経由。相手先がNTTドコモの携帯電話機の場合，静止画はセンターに保存され，その静止画を閲覧できるURLを記載したテキスト・メールが相手先に届く。受信者は，そのURLにアクセスして静止画を見る。
相手先が他社の携帯電話機やパソコンの場合，iショット・センターは単にインターネット・ゲートウエイの役割を果たし，メールは静止画を添付した状態のまま相手先へ送り出される。ただし，静止画はJPEGファイルとして添付されるので，受信側はJPEGファイルを表示できる機能やソフトウエアを搭載している必要がある。
SH251iは，31万画素のCCDカメラ，6万5536色の液晶ディスプレイ，256色の背面ディスプレイを装備する。iショットを使って送信できる画像サイズは，横120×縦120ドットと横288×縦352ドットの2種類。iモードにも対応する。
NTTドコモは，FOMAを商用化した当初，「カメラ付き端末はFOMA向けだけ」と表明していた。しかし，J-フォンがカメラ付き端末で2001年度に大幅にユーザー数を増やしたことから，市場ニーズが高いと見たドコモが戦略を変更し，現行携帯電話向けにもカメラ付き端末を投入した格好である。
