無施錠の玄関から侵入し放火か 親戚宅で油押収 青森・5人死亡火災
青森県六戸町の左官業、十文字利美さん(68)の住宅が全焼し、5人の遺体が見つかった火災で、県警は15日、出火当時に家は無施錠で、近くに住む十文字さんの義母の兄(92)と見られる遺体が、玄関内で見つかったと発表した。玄関から侵入して油のようなものをまき、火をつけた可能性があるとみて捜査している。
県警によると、十文字さんは日ごろ玄関に鍵をかけていなかった。火災が発生した13日午前1時ごろ、飼い犬の鳴き声で目を覚ましたところ、「パーン」と何かがはじける音を聞き、玄関から廊下にかけて炎が上がっているのに気づいた。勝手口から外に出て玄関付近に回ったところ、家で使っていないポリタンクが置かれていたという。
火災で木造一部2階建ての住宅と車庫など2棟が全焼。焼け跡から、十文字さんの義母(88)、妻(67)、次女(39)、孫の女児(9)とみられる遺体が発見されたほか、玄関で1人の遺体が見つかっており、この遺体は義母の兄とみられるという。
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