木村容疑者「被選挙権25歳は憲法違反」主張か 昨秋、地元市議の市政報告会で(産経新聞)
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岸田文雄首相の和歌山市での演説会場に筒状のものが投げ込まれて爆発した事件で、威力業務妨害容疑で現行犯逮捕された木村隆二容疑者(24)とみられる男性が昨年9月、地元の兵庫県川西市で開かれた市会議員の市政報告会に参加していたことが17日、分かった。報告会では、出席した衆院議員に「市議選に出たいが、被選挙権が25歳からなので出られない」「憲法違反なので被選挙権を引き下げるべきだ」などと訴えたという。

【写真】岸田首相の演説会場に残されていた筒状のもの

衆院議員の大串正樹デジタル兼内閣府副大臣(自民、比例近畿)によると、木村容疑者とみられる若い男性は昨年9月24日、川西市内の公民館で開かれた元市議(当時現職)の報告会に出席。参加者の名前や連絡先などを記す芳名帳に、木村容疑者の名前が記載されていた。

大串氏は会場で、木村容疑者とみられる男性から市議選に出馬したいが、被選挙権が25歳なので選挙に出ることができないという趣旨で話しかけられた。さらに男性から「被選挙権が25歳なのは憲法違反だから法改正すべきだ」「誰でも選挙に出られるようにしないといけない」などと訴えられたという。

これに対し、大串氏は「社会の仕組みをしっかり勉強し、25歳になれば選挙に出られるという考え方は、国民のコンセンサスが得られている」などと答えたという。被選挙権以外の話題について、男性から持ち掛けられることは「なかった」としている。

木村容疑者とみられる男性について、大串氏は産経新聞の取材に「繰り返し被選挙権の話をされた。面識もなく、事件後に(芳名帳に)名前があることが分かった。彼が政治的にどんなことに関心があったのかは、これだけでは何ともいえない」と述べた。