(Q.去年7月、安倍元総理の銃撃事件を起こした山上徹也被告との類似点は感じますか)

福田充教授:「安倍元総理の襲撃で、山上被告がヒーローのように扱われ、注目されました。社会的弱者が報復に成功して、ヒーローに見えた可能性があります。山上被告と自分を同一視させることで、自分自身も選挙期間中に総理を襲えるかもしれない。手製の武器を作れるかもしれない。そういったことを、山上被告から学習した模倣犯と言えるかもしれません。類似点は、両者とも社会的に孤立していたことです。被害者感情も持っていたかもしれません。しかし、引きこもりの人は全国にいて、そういう人たち全員がテロ事件を起こすわけではありません。こういう大きな事件を起こしてしまう人の共通点は、論理が飛躍することです。個人的な怨恨を社会のせいにして恨みをはらそうとする。近年増えている自暴自棄犯罪にも近いですが、そういった傾向にある『ローン・オフェンダー』と言えるかもしれません」

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