サル痘疑い「病院たらい回し」も 沖縄・相談の現状 コロナの教訓は生かされたか? 

ウイルス感染症「サル痘(エムポックス)」の可能性がある受診希望者が、医療機関から診療を断られ「たらい回し」に遭う事例が、沖縄県内で相次いでいる。

感染を不安に思う人から相談が寄せられている県感染症診療ネットワークコーディネーターの新里尚美さんは「新型コロナウイルスの教訓が生かされていない」と話す。新里さんに現状を聞いた。(デジタル編集部・篠原知恵)

―どんな相談が寄せられていますか。

 「発熱し発疹が出ているがどうしたらよいかといった相談が、性別に関係なく増えています。性風俗店で働く10代と思われる女性からは、新型コロナのように受診料は公費負担かと問い合わせがあるなど、必要な情報が必要とする方々へ全く行き届いてないと感じています。社会のサル痘に関するマイナスなイメージもあり、偏見を恐れ、個人情報をどこまで言わなければいけないのかといった相談も少なくありません」

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1137416