世界初 九州大学が副作用のないがん治療方法を開発
九州大学は、副作用を伴う「抗がん剤」などによらない、細胞医薬による新たながん治療方法を世界で初めて開発したと発表しました。
九州大学の新居輝樹助教ら研究グループによりますと、開発したのは「からだ自身にがんを治療させるきっかけを与える物質を投与する」という治療方法です。
「マックトリガー」と呼ばれる細胞医薬で、物質ががんにたどり着くと強い炎症を引き起こすことで、異物を排除する免疫細胞が働きがんの成長を抑制させるというものです。
からだ本来が持つ排除機能によるため、大きな副作用はなく、健康的な臓器には炎症を起こさないことも確認出来ているということです。
実用化までには10年以上はかかる見込みで、研究グループは「今後臨床試験を進めていく」としています。
https://kbc.co.jp/news/article.php?id=10015063&ymd=2023-04-19