https://news.yahoo.co.jp/articles/7025dbdf0330e9dcbd2597b004b316e15aa5bdf7

性行為はつき合って10年後、真面目妻がスマホデビューして「子育て放置」するまで

 2023年4月14日、米モンタナ州議会は、中国発の動画投稿アプリ「TikTok」を禁止する法案を可決。知事が署名すれば、来年1月に施行される。この背景には、中国を敵対国とする扱いがあるが、このニュースを聞き日本では「動画依存が問題視された?」と思った人も多いだろう。調査会社MMD研究所は「2022年版:スマートフォン利用者実態調査」を発表。これは、スマホを持つ15歳〜59歳の男女2,231人を対象にした調査で、スマホの利用時間が1日2〜3時間以上と長時間傾向にあることが判明。また、最もよく利用するアプリとして「動画」と回答した人が28.5%と最多だった。


 キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは「30代以上の人は、Instagramの動画配信ライブや、ストーリーから、浮気が始まることが多いです」と語る。彼女は浮気調査に定評がある「リッツ横浜探偵社」の代表だ。
今回、山村さんのところに相談にきたのは、悟志さん(会社員・42歳)だ。「妻がここ半年間、家にいません。4歳の娘をほったらかしにして出歩いているんです」と語る。

 この連載は、調査だけでなく、調査後の依頼者のケアまで行う山村氏が見た、現代家族の肖像でもある。

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山村佳子
私立探偵、夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリングを持女性探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。
リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/
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あだ名が「マツダイ」超真面目な妻
相談にきたのはまさに「真面目なサラリーマン」Photo by iStock

 今回の依頼者・悟志さんは老舗の化学関連会社に勤務する会社員です。仕事も研究職でかなり知的な雰囲気。スーツに黒のビジネスリュックと目立たない格好をしています。

 悩んだ末に連絡をくださったようで、話し始めると顔が真っ赤になり、しきりに肩を動かしています。感情がうまくまとめられないらしく、「ちょっと深呼吸させてください」と大きく息を吸っていました。

 そして吐き出すように話したのは妻のことです。結婚10年になる1歳年上の妻(43歳)は、半年前からSNSにハマり、手が付けられないようになっているそうです。
「妻とは大学時代の同級生です。とてもまじめな女性で“チャラついている人”をバカにするところがありました。例えば、おしゃれやメイク、香水などは“チャラついている”と批判し、デートでテーマパークに行くことなどをバカにしていました」

 大学時代の妻のあだ名は「マツダイ」。贅沢禁止令が細かく厳しかった寛政の改革を行った老中・松平定信が由来だとか。
「妻は大学に進学したかったけれど、親の反対に遭い、高校卒業後1年間働き、必死でお金をためて大学(名門地方国立大学)に入学したんです。かわいいもの、浮ついたものを徹底的に排除して、自分の生きる道を貫く妻に好意を持ちましたし、そんな妻をかわいいと思ったんです」