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生徒の研修旅行に使う金など計約530万円を着服したとして、鳥取県教委は19日、県立智頭農林高校の男性事務長(57)を懲戒免職処分にしたと発表した。

県教委によると、事務長は2020年4月に着任。同年5月から今年3月までの間、生徒の研修旅行会計や地元の人からの寄付を管理する会計など自ら管理する4会計で払い戻しと返金を96回にわたり繰り返し、計527万6623円を着服。自宅マンションのローンや銀行のキャッシングの返済に充てていたという。

3月20日、本人が校長に対し着服の事実を申し出た。着服した金はすべて本人や家族が弁済したという。県教委は「このままではいけないと前から悩んでいたようだ」と説明している。

県のガイドラインは、こうした県費外会計については会計担当者と通帳管理者を分けるよう求めているが、同校では事務長が1人で管理していた。校長は「事務長を信頼し切っていた」と話しているという。県教委は校長も19日付で文書訓告とした。(奥平真也)