大谷翔平(28)には現在、13社のスポンサーがついている。米国の経済誌「フォーブス」の試算によれば、JAL、セイコー、三菱UFJ銀行などから得るそのスポンサー収入だけで、総額3500万ドル(約45億5000万円)。年俸3000万ドル(約39億円)と合わせた今季の稼ぎは6500万ドル(約84億5000万円)で、現メジャー選手のトップどころか、史上最高額とされている。

 投打の二刀流として突出した成績を残しているのはもちろん、イメージも抜群。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが昨年10月に発表したスポーツ選手の好感度調査では、5年連続で1位に選出された。スキャンダルとは無縁で、グラウンドにゴミが落ちていればさりげなく拾ってポケットに回収する立ち居振る舞い。

 日本時間15日のレッドソックス戦では、自らのスライディングで土がかかった相手二塁手のズボンの裾を手でポンポンと払ってあげると、「神対応」と日米で話題になったばかりである。スポンサーが放っておくわけがない好青年、聖人君子ぶりなのだが、一方でこんな声がある。

■アシックスから乗り換え

「大谷が今年1月にニューバランスと結んだ長期の用具契約に、業界は騒然としました。大谷は日本ハム入団時から一貫して用具はアシックス、ウエアはデサントと契約していた。特にアシックスは花巻東高時代から愛用していたメーカーで、献身的にサポートをしてもらってきた恩義がある。花巻東は今も野球部員のほぼ全員がグラブからスパイクまで同メーカーの製品を使うなど、個人とメーカーの関係を超えたしがらみというか、結びつきがあります。

 アシックスは日本の国内メーカーで、ニューバランスは世界規模のグローバルブランド。メジャー最高のスター選手のひとりになった大谷にふさわしいブランドで、50億円を超えるといわれる契約金もケタ違いです。より良い条件を選ぶのはプロとして当たり前ですが、契約延長交渉をしながら、最後の最後でニューバランスに乗り換えられたアシックスには同情の声もあるのは事実です」(メーカー関係者)

 そもそも大谷は、しがらみに縛られないタイプではある。メディアではなにかと、WBCで日本代表を率いた栗山英樹監督との“師弟愛”が語られるものの、1月に2人で臨んだ日本代表の会見でこんな一幕があった。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/321651