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ゴリラ「タロウ」50歳に、ファンと誕生日祝う 日本モンキーセンター 

犬山市の日本モンキーセンターの雄ゴリラ「タロウ」が二十日、五十歳の誕生日を迎え、飼育員やファンが節目を祝った。国内の雄のゴリラ十頭のうちでは最年長。寿命は五十歳程度とされ年齢的には十分「おじいちゃん」だが、センターに約八百いる霊長類の中で最も体は大きく、来園者を喜ばせ続けている
 タロウは一九七三年、ドイツのニュルンベルク動物園で生まれた。十五歳でモンキーセンターに来て以来、人気者として親しまれている。
 以前ははしごを登ったり、おりの屋根にぶらさがったりして迫力満点だったが、近年はごろごろして過ごすことが多い。一緒に暮らしていた雌のハナコが二〇〇九年に死んでからは、特に元気をなくしたという。
 体の大きな男性客が近づくと展示室のガラスをたたいたり、胸を打つ「ドラミング」で自分を強く見せることもあった。しかし最近はそうした姿も見られない。ただお気に入りの女性飼育員が「グフー」とあいさつすると「グフー」と返すなど、愛らしさは今も変わらない。