J1鹿島の〝迷走〟に、元日本代表FW武田修宏氏(55=本紙評論家)が見解を示した。
今季の鹿島は開幕直後から低迷し、現在はリーグ戦で4連敗中。まさかの15位とJ2降格も現実味を帯びてきている。ルヴァンカップでも19日の福岡戦で1―2と痛恨の黒星を喫してD組最下位。かつての名門の姿は見る影もないほどドロ沼にはまっている。Jリーグ創設以来、常勝軍団として強さを維持してきた鹿島の凋落。武田氏は現状をこう分析する。
「経営がメルカリに代わり、補強などお金の使い方も変わってきた。それは時代の流れで仕方のないことでもあるが、監督をすぐに代えるなどチームづくりに迷いが生じているようにも映る。昔の強い鹿島を取り戻すには、もう少し時間がかかるのではないか」
2019年夏にメルカリが鹿島の経営権を取得して、もうすぐ4年。現在は過渡期であることを強調し、今後はじっくり時間をかけてチームを再建する必要性を説いた。
ただ、名門ゆえにファンやサポーターからの視線も厳しい。現在は岩政大樹監督(41)の解任論も高まっている。武田氏は「解任や続投などいろいろな意見が出ているが、プロは内容ではなく結果が全てだと自分は考えている。日本代表の森保一監督も、勝てば素晴らしいと称賛されるが、負ければクビだと批判が出る。監督とは、そういう仕事だ」と指摘する。
その上で「岩政監督に何かあったら、僕がお待ちしていますと言いたいね。監督をやれるチャンスがあるなら、ぜひ」と後任監督に〝立候補〟。「僕はいろんな声を浴びても重圧に強い。野球やバスケットボールなど様々なスポーツがある中で、サッカーの価値も心配だし、話題性も必要だと思う」と熱く訴えて鹿島に逆オファーした。
窮状を打破するためにも、鹿島には大胆な再建策が求められそうだ。
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