遺産1・5億円隠し

 叔母の遺産のうち、約1億5000万円を隠して過少申告したとして、福岡県内の会社役員女性(70歳代)ら相続人3人は2021年、福岡国税局から重加算税を含む約8000万円を追徴課税された。

 関係者によると、子どもがいない叔母と女性は12年、判断能力が低下した場合に財産管理などを任せる「任意後見契約」を結び、13~14年、叔母名義の複数の口座から約5000万円ずつ計3回出金した。1000万円ずつアルミホイルで包み、叔母宅の押し入れの布団の下や、本棚の奥に隠していたという。

 叔母が19年に亡くなり、女性ら3人は相続財産のうち、隠した約1億5000万円を除いて申告。税務調査で現金の行方について説明を求められ、女性は隠し場所を打ち明けたという。国税局は、悪質な仮装・ 隠蔽 行為があったと判断した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230403-OYT1T50217/