歯周病の影響は全身に、関節リウマチとの関連で新たな発見
血流に入り込んだ口内細菌への免疫反応が関係か、研究
歯茎が感染症にかかると、細菌が血流に入り込む。血流中の細菌は免疫系によって攻撃されるが、
歯茎の感染症が慢性的になると、この戦いは長引くことになる。
その結果、免疫細胞が体中を巡り、関節など口から遠く離れた場所も組織が破壊されるなどの悪影響が生じる。
「関節炎には、血液に入り込んだ口内細菌に対する免疫系の反応が関係していることがわかりました」と話すのは、
米スタンフォード大学の大学院生であるカミール・ブルーア氏だ。
ブルーア氏のチームは、口腔疾患と関節炎のつながりを示唆する論文を2023年2月22日付けで学術誌
「Science Translational Medicine」に発表した。
この研究では、関節炎の一種である関節リウマチの患者とそうでない人に対して定期的に血液検査を行い、
血中の口腔病原体のレベルと関節炎がリアルタイムに相関していることを初めて発見した。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/042000197/