映画「ハマのドン」(松原文枝監督)のプレミアム上映会が22日、横浜市で行われ、横浜港運協会前会長で横浜港ハーバーリゾート協会会長の藤木幸夫氏(92)と、元自.民党政調会長の亀井静香氏(86)らが出席した。
【写真】〝任侠ムード〟全開の亀井静香氏
藤木氏は港湾事業者の元締め的存在で〝ハマのドン〟と称される人物。歴代総理をはじめ、当時、神戸港の港湾事業を行っていた、山口組三代目・田岡一雄組長ともつながりを持つなど、幅広い人脈と圧倒的政治力を持つ。
映画は、当時の菅義偉首相らが推し進めていた、横浜港へのカジノ誘致を、藤木氏を筆頭とする反対派の働きで撤退に持ち込むまでのドキュメンタリー。
ちなみに横浜は菅元首相の〝地元〟。藤木氏は国政に進出する前から菅氏を支援し続けてきたが、カジノ誘致をめぐり完全に対立した。
その〝仁義なき戦い〟は、2021年の横浜市長選という〝代理戦争〟でピークを迎え、結果、反対派が当選。撤退ムードに勢いをつけた。
上映会を終えた藤木氏は「人間は出会い、ご縁から全てが始まるが、菅とはこういう縁だったんだなと」と振り返りつつ「今の自.民党はやりたい放題。山口組でも稲川会でもあそこまでやらない」とブラックジョークを炸裂させた。
これには出席していた自.民党議員も苦笑いだったが、これには「反省しなきゃダメですよ! 沸いてないで!」と一喝する一幕もあった。
続いて亀井氏が登壇すると〝任侠ムード〟全開。運輸大臣時代からの長い付き合いとあって「『日本のドン』として頑張ってくださいよ!」とエールを送ると「親の血を引く~」と、北島三郎の「兄弟仁義」を熱唱し締めくくった。
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