https://www.asahi.com/sp/articles/ASR4P43QZR4PUHBI00W.html

「世界最悪」の反同性愛者法案、ウガンダ大統領が署名を拒否

同性愛者に重い罰を規定し、「世界最悪」との批判を浴びているアフリカ東部ウガンダの反同性愛者法案に関し、同国のムセベニ大統領は20日、法案への署名を拒否した。AP通信などが報じた
法案は先月下旬、超党派の賛成多数により国会で可決されていた。同性愛者が性交渉を繰り返したり、同性の未成年者と性交渉を持ったりした場合には「加重罪」が適用され、死刑となる可能性があった。また、性的少数者の権利保護を訴える「助長罪」には20年以下の禁錮刑が、同性愛者と自認するだけでも10年以下の禁錮刑が規定されていた。

 大統領署名で成立する状態だったが、国連の専門家グループが法案を「とんでもない人権侵害」と非難。米国も、法が成立した場合には経済的な影響を及ぼすと警告するなど、批判が集まっていた。