常設から半年、ルールやマナーを守らないから… JR加古川駅のストリートピアノ、30日で運用休止・撤去へ 兵庫

 兵庫県加古川市が、JR加古川駅構内に設置していた「ストリートピアノ」の運用を30日で休止し、撤去することが分かった。演奏ルールやマナーを守らない利用者がいるため、市や同駅に、駅利用者らから苦情が入っていたという。

 市は昨年11月、同駅改札前にヤマハ製のアップライトピアノを設置。誰でも自由に弾けるストリートピアノの常設は市内初だったが、半年で撤去することになった。

 市によると、通行者が不快に感じる音を奏でたり、運用時間の午前7時~午後9時を超えて弾いたりする利用者がいたという。酒を飲んだ状態や、禁止している歌唱をしながらの演奏のほか、1回10分程度と定めた使用時間が守られないケースもあった。

 同駅が列車遅延などの構内放送をする際は、聞こえにくくならないように、ピアノに利用中止の掲示をしていたが、守らない人もいたという。

 市はピアノの音量を抑える器具を取り付け、注意事項の掲示を演奏者に見えやすい場所に変更。市職員が直接、ルールを守らない利用者に注意することもあったが、改善されなかった。

 市スポーツ・文化課は「演奏を楽しみにしてくれる人もいたが、近隣に迷惑がかかる状況が続いており、残念だが、現在の場所では続けられない」とする。今後は別の場所や期間限定での設置などを検討するという。(斉藤正志)

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