【特集】ゲーム株に集中し、たった2年で億り人に、大きな負けは1回だけの理由
すご腕投資家に聞く「銘柄選び」の技 ゆずさんの場合~第1回
■ゆずさん(ハンドルネーム・30代・男性)のプロフィール:
2012年に300万円を元手に株式投資をスタートし、いきなり高値掴みで50万円の損失を食らうが、あきらめずに再チャレンジへ。最後の望みをかけて集中投資したガンホー<3765>で大当たりし、以降は幼いころからハマっていたゲームの銘柄に特化した投資法で大躍進する。14年には早々と億り人を達成、15年からは専業投資家に転身した。
前半の資産形成期は中小型株中心、現在は大型株中心で安定成長を目指した投資を行っている。基本はこれぞと思う銘柄を天井までバイ&ホールドし、利益の最大化を目指す。最近はエンターテインメント銘柄の投資にも情熱を注ぐ。
今回クローズアップするゆずさん(ハンドルネーム)は、300万円を元手に株式投資を始めてから、2年ほどで億り人を達成した超特急出世のすご腕さんだ。早業で勝ちを手にしてきた秘訣をキーワードにすると、集中と勝ち馬に乗る。その投資対象はゲーム株だ。
ゆずさんは、小さい頃からコンピューターゲームにのめり込んできた。これまで歩んできたゲーム人生から、新作投入のタイミングや、この制作陣ならこれくらいの人気になるだろうといったヒットのツボを体得してきた。そうした経験そして知見をフルに活かして、今の勝ち馬はどこかを見極め、これだと思ったところに集中投資して、資産を築いてきた。
驚くのは、10年強の投資人生の中で、大きな損失を食らったのは最初だけということ。ビギナーズ・ラックではなく、ビギナーズ・アンラックとなってしまったものの、その失敗からは順調に資産を膨らませてきた。本人曰く、株を始めた時から今に至るまで投資に関する本は、ほとんど読んだことがなく、業績やチャートの読み方も基本は独学でポイントを押さえてきた。
ここだけ切り取ると「天才肌」、もしくは「運が良かっただけのこと」とも受け取れる。だが、取材をしていくうちに、興味のあることや好きなことは徹底して調べ尽くす予習をしながら、必ず取引の振り返り作業を行う復習も徹底していることがわかった。
業績が右肩上がりでサイクルが読みやすい
ゆずさんが足元で推している銘柄の1つが、任天堂<7974>だ。その株価は、任天堂ゲームの人気キャラクターが登場する映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が好材料になっている。
同社の業績は浮き沈みを経ながらも、長期で業績を伸ばしてきたのは、「なんといってもスーパーマリオの存在が大きい」(本人)。
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