東京・六本木の路上で、日本人の女性を殴って大ケガをさせたとして逮捕された、フランス人の容疑者の男が、きょう午後、勾留されていた警視庁麻布署から釈放された。被害者との間で、示談が成立したとみられている。

23歳のフランス人の男は、今月16日午後5時40分ごろ、港区六本木の交差点近くで、歩いていた20代の日本人女性の顔を殴り、ケガをさせた疑いがもたれていた。女性は顔面打撲で、全治3週間だった。

男は、友人らと日本を旅行中。当時、六本木の路上を歩いていて、被害者の女性とぶつかったとのこと。その際、女性が、持っていたコンビニ弁当を落としたことから、男に「弁償して欲しい」と要求していた。

しかし、男が、その場を立ち去ろうとしたため、女性が追いかけたところ、突然、顔を殴られたという。事件後、男は、そのまま逃走していた。

この事件をめぐっては、女性が殴られる映像がネット上に拡散。女性側の被害届を受けて、麻布署は傷害容疑で捜査に着手した。

防犯カメラの”リレー捜査”により、滞在先の港区内のホテルを突き止め、事件から2日後の18日、男を傷害容疑で通常逮捕していた。任意同行された際、男は「信じられない」などと不満を口にしていたという。

男は、調べに対して「覚えていないので分からない」と容疑を否認。その後、身柄を検察庁に送られ、東京地裁は勾留を認める決定をしていた。男は、その後も、否認を続けていたとされる。

男は、きょう午後、麻布署から釈放されたが、刑事処分の内容は明らかにされていない。被害者との間で示談が成立したとみられている。(釈放されたことを受けて、匿名報道に切り替え、「フランス人の容疑者の男」と表記します)

FNN

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