ニラと間違えてスイセン…「採らない・食べない・人にあげない」山菜と毒草の誤食注意呼びかけ

山菜採りや野草摘みの季節を迎え、長野県は、毒のある植物を誤って食べることで食中毒を起こす恐れがあるとして、注意を呼びかけている。

県食品・生活衛生課によると、県内では1976年以降、有毒植物で報告された食中毒は計80人。近年では2016、17年に、ニラやノビルと間違えてスイセンを食べた食中毒で計28人に吐き気や 嘔吐おうと などの症状が出た。16年には、オオバギボウシと誤って有毒のバイケイソウを食べた2人が食中毒となった。

18年以降、県内では有毒植物による食中毒は報告されていない。だが、厚生労働省によると、昨年は全国で124人が食中毒を起こしており、このうち3人が死亡。今月は、福島県と群馬県などでスイセンを食べたケースや、新潟県で山菜のモミジガサと間違えてトリカブトを食べる事故があった。

同課の担当者は「食べられる山菜の特徴を完全に覚え、よくわからない植物は採らない、食べない、人にあげないことを徹底してほしい」としている。特に、身近な植物でもあるスイセンは繁殖力が強く、家庭菜園などで栽培するニラに紛れて生えてくる可能性もあり、注意が必要だという。

代表的な有毒植物の見分け方は県のホームページ(https://www.pref.nagano.lg.jp/yakuji/kenko/iryo/yakubutsu/yudoku.html)で紹介されている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230420-OYT1T50251/
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