https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230425/k10014048331000.html

去年7月、栃木県那須烏山市の養豚場で、ブタの伝染病のCSF、豚熱が発生し、およそ5万6000頭が処分されたことをめぐり、
栃木県は、養豚場が早い段階で感染の疑いがあったことを把握していながら、県に必要な届け出を行わなかったとして、
業者と当時の代表取締役を家畜伝染病予防法違反の疑いで刑事告発しました。

去年7月、那須烏山市にある養豚場でCSF、豚熱の感染が確認され、栃木県はこの養豚場で飼育されていたおよそ5万6000頭を処分しました。

栃木県によりますと、県は当時「養豚場でブタが死ぬ数が増えている」という匿名の情報が寄せられたことから立ち入り検査を行い、豚熱の発生を確認したということです。

このため、養豚場がより早い段階で感染の疑いがあったことを把握していながら、法律で定められている届け出を行わなかったとして、
県は今月14日、養豚場を経営していた業者の「神明畜産」と当時の代表取締役を家畜伝染病予防法違反の疑いで刑事告発し、その後、警察に受理されました。

この業者は、去年9月に東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しています。