2070年の日本の人口は約8700万人に 減少ペースは前回調査より緩やかに、0~14歳人口は減少ペース加速 国立社会保障・人口問題研究所推計

 50年後の日本の人口は約8700万人になるとの推計を、厚生労働省の研究機関が示した。5年前の調査よりは人口減少のペースが緩やかになっているという。

 厚労省は26日、国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに調査している「日本の将来推計人口」を公表した。国内の総人口は2020年時点で1億2615万人だが、50年後の2070年には約8700万人まで減少するとの予測が示されている。

 前回の調査よりは400万人ほど減少のペースが緩やかになったということだ。平均寿命が伸びたことに加え、外国人の留学や就労目的での入国が増えたことが大きな要因としている。

 外国人は技能実習生制度などの受け入れが拡大したことにより、今後、年間で約16万4000人ずつ増えていく推計となっている。前回の調査と比べてもおよそ10万人ずつ多くなっていく計算だ。このままいけば、2066年には外国人が日本の総人口の1割に達するとしている。

 一方で、1人の女性が一生の間に生む子どもの数である合計特殊出生率は1.44から1.36に低下し、0歳から14歳までの人口は減少ペースが加速している。厚労省は「人口減少は緩やかになったものの、歯止めをかけるためにも子育て政策の強化などにについて議論を進めていきたい」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/35a1f23f1c03892d44ed646536a598cee3727be5