タイ人観光客「日本はいつもコスパがいい」

 片や、千葉県浦安市のJR舞浜駅。
 新型コロナウイルスが日本で感染拡大する前の2020年1月に訪れると、色とりどりの風船や大きな袋を持った大勢の家族連れが行き交っていた。
「夢の国」である東京ディズニーリゾート(TDR)を背に、みな幸せそうな表情を浮かべている。夕暮れ時の舞浜駅前ではおなじみの光景だ。
 タイから来たという20歳代の女性3人組にTDRを選んだ理由を聞くと、
 「中国に行くより安いし、それでいて日本はキャストのクオリティーも高いし大満足」と話してくれた。
 「近くのホテルを予約しても合計約2万円かからなかった。日本はいつもコスパ(コストパフォーマンス)がいい」と笑顔で去って行った。

世界6都市で日本は最安値クラス

 このギャップの理由を解き明かそうと、世界のディズニーランドの大人1日券(当日券、1パークのみ)の円換算価格を調べた。
 新型コロナウイルスによる各パークの再開状況を考慮して、同じ日で比べられる2021年2月中旬時点の価格で比較した
(為替は1月下旬時点。カリフォルニア州は無期限閉園中のため2019年、パリは再開予定だった21年4月の価格とする)。
 すると日本の8200円に対して、米フロリダ州は約8割高い約1万4500円(約140ドル)で、カリフォルニア州やフランス・パリ、中国・上海も1万円を超えた。
ディズニーランドがある世界6都市で、日本は最も安かった。

https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/022700209/022700001/index.html?n_cid=nbpbkp_twed

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