前編『「高学歴でも就職できない」…大学新卒者1000万人に対して若者の失業率20%…いま起きている中国の若者たちの絶望が大きすぎる』より続く。

「公務員1名の募集に倍率6000倍」「民間での大卒・高卒の給与差平均は月約4万円」
…いま中国で「大学に行ってもモトがとれない若者」が爆増中のワケ

いま、中国の若者たちがその絶望の度を増している。
SNSでは、魯迅が100年前に「落ちぶれてゆくみじめな文人」を描いた短編小説『孔乙己』(こういっき、コンイーチー)の主人公に、
自分の境遇を重ねている投稿が増えているのだ。

そして起きているのが、公務員試験受験ブームだ。
中国ではもともと政府が握る資源や情報は民間よりも豊かで、
公務員となれば、賃金のみならず社会的な優位や権威も約束される。
民間に活路が見いだせないことを知った若者たちはどっと、公務員試験へと押し寄せた。

税務局には人気が集中しており、
地方省の農村部税務局職員わずか1名の募集枠になんと6000人あまりの応募があったという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/352fccecbf29a8fc51c47f0c051a83b8a84aecc6?page=2