日本がODAで提供した旅客船、ミャンマーが兵士輸送などで軍事利用

 外務省は26日、ミャンマー国軍と少数民族武装勢力との戦闘が激化した西部ラカイン州で、日本政府の途上国援助(ODA)で供与した旅客船が、兵士の輸送などの軍事目的で使われていたと明らかにした。支援対象を非軍事分野に限るODAの目的外使用にあたるとしてミャンマー側に抗議し、再発防止を申し入れたという。

 外務省によると、通学や通勤などの水上輸送のため2017年に中古船2隻、19年に新造船1隻をミャンマー側に引き渡した。このうち中古船1隻、新造船1隻の2隻が、昨年秋ごろに兵士や武器の輸送に使われたという。

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