広島県尾道市は21日、生活保護の受給を申請した市民1人の個人情報が記載された書類を、誤って別の家庭にファクスしたと発表した。

 市因島福祉課によると、高松市から引っ越してきた生活保護受給者が20日、転居先の尾道市に継続して保護費を申請。同市の担当者が、高松市に関係書類のファクスを依頼した際、誤った番号を伝えた。翌日になってもファクスが届かなかったため、高松市に問い合わせると、別の家庭に送信されていたことが分かった。

 書類には受給者の氏名や金融機関の預貯金の有無が記されていた。尾道市は誤送信した家庭から書類を回収し、受給者に謝罪した。

 市因島福祉課は「重大な問題だと受け止めている。ファクス送信の際は複数人で番号を確認するなど再発防止に努める」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230422-OYT1T50244/