――太っていた当時は「生きにくかった」?

【ルイボス】 生きにくいというか、あのころ自分に向けられる他人の視線はほとんど好意的なものじゃなかったと思います。第三者からしたら、「気にしすぎ」「勘違い」だって言われるかもしれないけど、自分に向けられる“蔑みの目”っていうのは、意外とわかるものなんです。

小さい頃から肥満体質で20代後半には、身長170cmで(体重が)140kgになっていました。確かに大きかったんですが、道を歩いているだけで、知らない人から「気持ち悪い」と言われるんです。僕の場合は、同性よりも異性。とくに複数でいる異性からそういった言葉を言われることが多かったので、女性に対してちょっと怖いなっていうイメージがありましたね。

コンビニでも、店員さんが釣り銭を投げつけるように渡してきたり、「感じ悪いな」と思うような対応をされることも珍しくありませんでした。でも、当時は“世の中ってそういうものなんだ”と思って生きてましたね。

(中略)

――そんな中、睡眠時無呼吸症候群を発症したことがきっかけで、ダイエットを始められて。1年間で約70kgの大減量を成功された後の周囲の反響、反応はいかがですか。

【ルイボス】 100kgを切ったくらいから、以前のように知らない人から暴言を浴びることがなくなり、今では、たまにですけど「かっこいい」と言ってくれる人も現れて。コンビニ店員の態度も180度違うんです。全然悪意を感じない。

 ただ幸いにも太っていた当時は周囲から冷遇されるのが当たり前だったので、特別に「辛い」とも感じていなかったんです。痩せてから初めて「あの当時は暗黒だった」と分かりました。
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