詐欺の疑いで書類送検されていた小島隆県議会議員についてです。新潟地検は4月26日付で小島県議を不起訴処分としました。

小島隆県議を巡っては2020年12月、新潟市民オンブズマンが詐欺の疑いで告発していました。捜査関係者によるとその後、小島県議と事務所関係者2人が2015年からの3年度分の政務活動費、計約120万円をだまし取った詐欺の疑いがあるとして2023年2月に書類送検されました。

そして、新潟地検は4月26日付で小島県議と事務所関係者2人を不起訴処分としました。理由は明らかにしていません。

このタイミングでの処分について新潟地検の清水雅晴次席検事は統一地方選への影響を考慮したとしています。

小島隆県議は現在4期目で2022年8月から県議会議長を務めていたものの書類送検後に議長を辞職し、自民党も離党しています。4月29日の任期をもって県政界から引退するとしています。

小島県議はテレビ新潟の取材に対し、「何も聞いていないが、それが事実だとすれば検察も慎重な審査をしていただいたのだと思います」とコメントしています。

https://www.teny.co.jp/nnn/sp/news1147zwvry1kro1ehhfr.html

一方、市民オンブズマンの副代表を務める斎藤裕弁護士は「議長を辞めたことを考慮したのだろうが、金額も小さくはないし明白な詐欺だと思う。それを不起訴にすることは残念」と話しています。