大阪万博、小山薫堂氏のパビリオン、価格内で応札なく3度目入札へ

 日本国際博覧会協会は27日、放送作家・小山薫堂氏が手がけるパビリオン(展示館)の建設工事を巡る2回目の入札で、予定価格内での応札者がいなかったと発表した。価格やデザインを再検討し、近く3度目の入札をする方針だ。

パビリオンのテーマは「いのちをつむぐ」。昨年の1回目の入札は予定価格を9・8億円としたが、応札者がいなかった。今年3月に始めた2回目では、業者の過去の工事実績などの入札要件を緩和。さらに屋根の形を簡素にするなどしたが、資材費高騰の影響もあり、予定価格は約1・3倍の12・6億円に引き上げていた。

 万博開幕まで2年を切っており、業者の決定が遅れれば、工事期間の短縮やパビリオンの大幅な縮小などを迫られる恐れもある。協会の担当者は27日の会見で「急ピッチで設計を見直し、再度の入札手続きをしたい」と話した。

 万博工事の1回目の入札では資材費高騰などの影響で、21件のうち10件が不成立になった。3回目の入札に臨むのは、イベントなどで使う「大催事場」に続いて2例目。
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