北海道内各地で鶏卵の不足が深刻化し、消費者が購入しにくい状況になっている。主産地の千歳市の養鶏場で鳥インフルエンザウイルスの感染が相次いだためだ。供給量が元に戻るまで1~2年かかる可能性があり、当分は卵の買い物に苦労しそうだ。

 このスーパーでは開店前に卵を店頭に並べているが、午前中に売り切れることが多いという。入荷する量も日によってまちまちだ。

 主婦は母親と2人暮らしで、朝食にゆで卵を食べるのが習慣だが、最近は購入できない日が増えているという。「連日買えないとさすがにこたえる。早く日常に戻ってほしい」と話した。

 品薄になった原因は、3~4月に千歳市の三つの養鶏場で判明した高病原性鳥インフルエンザの感染だ。殺処分となった採卵用の鶏は計約120万羽で、北海道内全体の2割に当たる。

 コープさっぽろでは3月下旬から卵の入荷が減り、現在は通常の85%程度。週に1度行っていたセールは取りやめた。イオン北海道でも同様に3月下旬から品薄で、来店客1人が買える卵は1パックだけと制限している。

価格に直結、19年の2倍

品薄は、価格に直結している。ホクレンが発表した2...

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