『週刊文春』4月20日号「ジャニー喜多川 被害少年8人目の証言『僕は社会的に強姦された』」という記事も衝撃の内容だ。証言している男性は匿名だが、高校生だったデビュー当時をこう語っている。
「芸を磨いてファンを作っていくより、ジャニーさんと性的な接触をして、関係を作らないと先に進めないんだ、みたいな思考になっていって。そのために、すごく色んな手を使ってアクセスしようとしていました」
 アイドルとしての成功を望んで性被害を自ら受け入れていたというのだ。ジャニーズ事務所の男性アイドル輩出とその問題が深く関わっていたことがわかる。
プロデューサーや映画監督がその権力を背景に性暴力を行っていたという、これまで告発されてきた構図そのものだ。

 『週刊文春』は最新の5月4・11日号でも、被害を受けた元ジュニアの男性の証言を記事にしているが、その中でもジャニー喜多川前社長の性加害を受けた後、
「ダンスのポジションがセンターに近くなったり、雑誌の撮影頻度が高くなるなど、明らかに扱いは良くなった」と書かれている。

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20230427-00347362