観光客に朗報!割り勘文化のなかった韓国で広まる注目の支払い法「N分の1(エヌブネイル)」とは?(8760 by postseven)
https://news.yahoo.co.jp/articles/db46d592a5c569c8b98108e364404eee577b3424
(前略
韓国にはもともと割り勘という概念がなく、友達同士のちょっとした飲み会でも誰かが全額を支払い、また次の回では違う誰かが支払うという、日本人からするとすごく不思議な支払い文化があるのです。
職場の食事会では年上の人がすべて支払い、同年代の場合は誘った人が支払ったり、「今回はあなたが払ってくれたから、次回は私が払うわね」となります。恋人同士の場合は一般的に男性が食事を支払い、女性は「それなら私がお茶代を…」となることが多いようです。誰かが一度に会計をするのが基本なので、日本の感覚で割り勘を提案すると、ケチな人だと思われてしまうのも事実なのです。
そんな韓国独特の支払い文化にも、新しい風が吹いています。ある日、日本の割り勘文化にも精通している韓国人の50代の女友達と2人で食事をした時のこと。会計時に彼女が私に「クレジットカードを出して」と言うので、「今日は私が払うんだな」と思っていたら、彼女もまた自分のカードを出したのです。そして店員さんに「エヌブネイル(N分の1)で」と言いました。店員さんは黙って2枚のカードを受け取り、私がぽかんとしていると、店員さんが2枚のレシートを持って戻ってきました。なんとクレジットカードで割り勘ができるというのです。これには本当に驚きました。日本でもクレジットカードで割り勘ができるということはあとで調べて知ったのですが、あまり浸透していないですし、飲食店の手間がかなり増えてしまうので歓迎されないでしょう。
「N分の1」とは会計を人数で割ること、つまり割り勘のことで、複数人で食事をしたり遊びに出かけたりする時、全部の料金をその場の人数で割ってそれぞれが支払う方法です。同様に割り勘を表す言葉として、「トチペイ」(Dutch pay)という表現もあります。近年の不安定な韓国の経済状況下で若者の間で割り勘の風習が広まり、7~8年ぐらい前からは割り勘をクレジットカードでも対応してもらえる新習慣ができたようです。
ある時、日本から遊びに来た友人たちと4人で食事に行ったのですが、その時の会計も4人で「N分の1」となりました。その時は1人が現金で払いたいと言い出して、残り3人がカードで、1人が現金払いでも OK となったのです。さすがにこのパターンは韓国語が話せないと頼めない内容ですが、会計時に人数分のカードを出して「エヌブネイル」といえば、普通は通じるはずです。