The 1975は今、バンドとして最高の状態にある 極上の音楽と親密なコミュニケーションで魅了した来日公演初日
文=もこみ、写真=Jordan Curtis Hughes
2023.04.29 18:00
The 1975のキャリアを振り返るうえで、日本とそのファンは特別な存在である。そう言ってしまってもさほど大袈裟ではないだろう。今から10年前の2013年に『The 1975』でデビューし、同年8月には『SUMMER SONIC 2013』に出演。翌年2月の来日公演は東京・大阪ともにソールドアウトした。それ以降も作品をリリースするたびに人気と実力を高め、2010年代を代表するロックバンドとしての地位を獲得。しかし、パンデミック下でのリリースとなった4作目『Notes on a Conditional Form(邦題:仮定形に関する注釈)』の後、彼らは長い空白期間に突入する。そして2年半ぶりの表舞台の場として選んだのが昨年『SUMMER SONIC 2022』でのヘッドライナーとしての出演だ。それから約半年後となるワールドツアー『At Their Very Best』の来日公演初日(4月24日/東京ガーデンシアター)は、その名の通りThe 1975がバンドとして最高の状態にあることが示されたステージだったと言えるだろう。
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