早稲田大文化構想学部3年山田貫太(20)「あの頃は俺もまだガキだった」法学部4年石橋直弥(21)「慶應っぽいのが増えてきてるな、て思う [377482965]
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早稲田大の「バンカラ学生」はまだ残っていた! 議論で先輩と殴り合い、足元は便所サンダル…大学内を徹底取材〈dot.〉(AERA dot.)
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昭和や平成の初期までは、学ランやげたなどを身につけ、時代に迎合しないスタイルで学内を闊歩(かっぽ)する「バンカラ大学生」が生息していた。都内では早稲田大や明治大、法政大などが筆頭に挙げられ、大学のイメージにもその名残があった。だが、時代は令和へと移り、どこの大学でも女子学生の比率が増え、キャンパスはオシャレな学生であふれるようになった。はたして、バンカラは絶滅したのか。取材をすると、ひそかに生存していた現代の「バンカラ学生」の姿が見えてきた。
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「あのころは俺もまだガキだったんですね」
東中野にある純喫茶。鋭い目つきの若い男性が、たばこを片手に苦笑いした。
早稲田大文化構想学部3年の山田貫太さん(20)だ。179センチの長身で、黒の革ジャン、ジーパン、ブーツを身にまとい、大学生らしからぬ雰囲気をただよわせている。
山田さんは昨年、早大生5万人の中からその頂点を決める「早稲田王決定戦」(主催:企画集団便利舎)で準優勝。決定戦は、唐辛子パウダーの中から口で鍵を探し出したり、ゲテモノを早食いしたりするなどガチンコの根競(こんくら)べを行う。ここで勝ち抜いた者は、早稲田の「バンカラ精神」を代表する学生の1人といっても過言ではないとされる。
冒頭で「若かった」と振り返ったのは、大学入学時のこと。山田さんは入学後に、早稲田的なバンカラで有名なサークルの新入生歓迎会に参加した。新入生は山田さん1人、それに対して先輩は17人いた。先輩ひとりひとりにあいさつをして回ったが、そのとき、団体のトップと「バンカラ」について意見が対立したという。
「大衆迎合的な感じがしたんですよね。その人は、バンカラというよりは、こじゃれた服装をしていて。あと、強権的に黙らせようとするような態度もあって、気になってたんです。サークルの資金をクラファン(クラウドファンディング)で集めるという話を聞いたときに、はやりに乗っている感じがして、『それはちげーだろっ!!』ってカッとなっちゃって。すると、お互いに手が出ていました」
取っ組み合いになり、テーブルの上にあったジョッキや皿などもぐちゃぐちゃになるほどの大ゲンカになったという。その後、周りにいた先輩らに引き離され、そのままタクシーに押し込まれ、帰宅させられることになった。
「当時は入学したばかりで、『バンカラとはこういうもの』ってとらわれていました。粋がってたんですよ。でも、バンカラって一種の反抗的な精神のことで、バンカラにとらわれてしまうと、それはもはやバンカラではないと思うんです。早稲田にはたまにいるんですよ、バンカラの犠牲者みたいな人が。そういうのを見ると、ちげーなって。まぁ、でもバンカラも人それぞれですから。いま思うと、自分は未熟だったなと」
なぜそんなにもバンカラ精神にこだわるのか。きっかけは、親戚の叔父の存在だという。叔父が早稲田大出身で、学生運動やヒッピー文化の名残がある1980年代前半のキャンパスの様子を聞いて育った。学ラン、学帽やロン毛のバンカラもいて、そんな混沌(こんとん)とした熱い学生が集まった早稲田に憧れるようになったという。
「叔父は東大に行ってもらいたかったみたいで、俺も東大を目指すような時期もありました。官僚や政治家を視野に入れた時期もあったんですけど、高校で自分について考えることが多くて。国のために、という気持ちもまだ持ってますが、もっと自分の人生を歩んだほうがいいな、と思うようになって。いろんな人が集まって、誰もが主役になれる早稲田に行きたいと思うようになりましたね」
取材では、男気あふれる話が止まらない山田さん。ごく一般的なキャンパスライフには興味はないのだろうか。たとえば、恋愛。女子たちから「バンカラ男」はどう見られているのか気になった。聞いてみると、少し照れながら「彼女はできたことない」と話す。どうやら、恋愛に興味がないわけではないようだ。
「片思いで終わることが多いですね。ポリシーとかではないですけど、『彼女を自分のものにしたい』と思ったら、それは愛ではないし、自分が好きになった時点で完結しているようなところがあって、片思いでいいかな、と……まぁ、本心は彼女がほしいんですけどね」
そして、こんなほろ苦い思い出も語ってくれた。
「実は先週、このお店で振られたんですよ。偶然ですが、いま座っているこの席で。僕が告白して、返事を4カ月待って。『もうふっ切ろう』と思った矢先に『会おう』って言われて。『振るなら振ってほしい。即死で頼む』と言ったら、開口一番『友達でいよう』って言われました」
その後も話は多岐にわたり、「たばこはウィンストン」「バイクは相棒」「哲学が好き」「不確実性の時代にこそバンカラ」など、とがったトークを繰り広げた山田さん。3年生だと就職も考え始めるころだろうが、自分の将来についてはどう考えているのか。
「3年になるとみんなボサボサだった髪を整えたりして、ピシッとなるんですよね。俺もそろそろ準備しないとな、なんて思いながら、そんな周りの流れに抵抗したい気持ちもあるんです。今は映画監督になりたくて。脚本を書いたり、新しく映画のサークルに入ったり、具体的に動いています。会社に入ったり、インディーズで作ったり、いろんな道があるんでしょうが、仮に就職して社会の型にハマったとしても、バンカラは終わりではないと思うんです。内面の反骨精神は一生残っていくと。何モノの奴隷にもならないけど、自由の奴隷でありたい。そんな人間でい続けたいですね」
今後、彼がどんな映画をつくるのか楽しみだ。
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■げたではなく「便所サンダル」をはくバンカラ学生
「キャンパスに慶應っぽい大学生が増えてきてるな、なんて思うことがありますね」
こう言うのは、早稲田大法学部4年の石橋直弥さん(21)。彼は昨年の「早稲田王決定戦」で優勝し、早稲田王に輝いた人物。山田さんも尊敬するバンカラの一人だ。
たしかに、早稲田のキャンパスを見渡すと、同じ雰囲気のオシャレをした学生が多い。例えば、いま学生の間では韓国風のマッシュの髪形がはやっているが、同じ髪形をしている学生がよく目につく。
「最近のはやりに乗っかった『THE 大学生』みたいな学生がけっこう多いんですよ。でも、早稲田的なバンカラって、主流ではないところで良さを見いだすところにあると思うんです。泥臭い感じが格好いいし、僕はそっちのほうが好きなんです」
そんな彼の格好は、洗練された小ぎれいな感じはないが、味や雰囲気がある。髪にはパーマがかかり、左耳にはフェンディのピアス、デニムのシャツにジーパン。だが足元を見ると、なぜか黒の便所サンダル……現代のバンカラは、げたではなく、便所サンダルなのか。
「げたは先輩からもらったのがあるんですけど、特別な時だけに履いてます。基本は一年中、便所サンダルです。マキシマム ザ ホルモン(バンドグループ)が好きで、ギターの人が便所サンダルを履いているんですよ。それをリスペクトして履いてます。履いてみると楽だし、格好いいし、最高ですよ」
豪胆なエピソードもある。昨年の「早稲田祭」(大学の学園祭)では、開催の半年前に早稲田アリーナでの3千人規模のイベントが急きょ無くなるというアクシンデトがあった。実行委員からそれを聞いた石橋さんは「じゃあ、ウチでやる」と1人でイベントを請け負ってしまったのだ。「ウチ」とは石橋さんが所属していた広告研究会。当時、石橋さんはサークルの代表を務めていた。
アーティストのギャラや会場費、設営費などでおよそ300万円かかることを幹部たちに伝えると、当然ながら、「なんで勝手に決めたんだ」「失敗して、赤字が出たらどうする」などと激怒された。だが石橋さんは「赤字が出たら俺が払う」とたんかを切って応戦。最終的に、赤字が出たらサークルと同期の3年生(当時)で折半することなり、イベントは了承された。
その後は、サークルメンバーの協力を得ながら、人気ロックバンド「go!go!vanillas」を呼ぶことに成功。チケット3千枚も完売することができたという。
「赤字になったら自分で責任を取らないといけないなと思っていました。親に借金しようかとも思いましたが、いきなり親に頼るとか言ったら格好悪いなとか、いろいろと考えていましたね。ただ、最終的には大盛況で、500万円くらい稼ぐことができました。全額サークルの利益です」
と胸を張った。だが直後に、金額については「……500万はちょっと盛ったかもしれません」と照れながら訂正した。こうしたまっすぐなところもバンカラ気質と言えるかもしれない。
将来はどんな夢を持っているのを尋ねると「音楽レーベルやテレビ、出版、ラジオに就職することを考えています」と言う。これまでの発言とは違ってあまりに“優等生”な答えだったので、改めて本当は何がしたいのか聞くと、苦笑いしながら、胸の内を語ってくれた。
「本当はバンドマンになりたいと思っています。小2からドラムをやってきたんで。ただ、その話を親にすると『就職だけはしろ』と。それで(就職は)親が納得するようなプランになっています……。正直そこは悔しい思いがあって、悩んでいるところです」
バンカラも人生の岐路に立っているようだ。なぜバンドマンなのか。
「人前に出て、少数派で自信が持てない人に『そういう生き方も格好いい』と伝えたいです。バンドマンになることで、自分もそういう人間になりたい。それが難しいとなれば、そういう人を世の中に出していくほうに回るのもいいですね」
石橋さんはサークル活動に打ち込みすぎて、単位が足らず、5年生になることが確定している。卒業まで「もう2年ある」と語る彼は、バンカラ生活を通して、どんな未来を見つけるのだろうか。
(AERA dot.編集部・吉崎洋夫) 金持ちの内部や推薦が増えて、一般も首都圏出身ばっかりだから慶応と変わらんやろ そらそうなるわ
慶應より早稲田の方が学費高いんだから 早稲田関係のスレで慶應はお呼びでないのに何かと早稲田に絡んでくる、というレス見るけど実際粘着してるのは早稲田の方だよね。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています