https://bunshun.jp/articles/-/62272?page=1
メロディーが印象的なCMでおなじみの、水回りの緊急修理などを行う会社「クラシアン」。いま、このなじみの深い企業内で、セクハラ行為が訴訟沙汰に発展しているのだ。
《クラシアン訴訟トラブル》「男性役員からキスされたのにセクハラと認められず…」元従業員女性2人が明かす“卑劣なセクハラ”と“提訴に踏み切ったワケ”
忘年会は2022年12月19日に横浜市のワインが売りの飲食店で開かれた。A子さんのほか、別の女性社員1人(30代)とX氏ら男性役員3人が参加した。3人の男性役員は全員40~50代で既婚者。社内でも特に仲がいいメンバーだったという。
「X氏を含め、3人全員がリクルートから転職してきた人たちなんです。“リクルート三兄弟”と自分たちで呼び合うくらい仲がいいことで知られていました。だから忘年会もそういう内輪ノリみたいな雰囲気は当初からありました。私は残業のため1時間ほど遅れて到着したのですが、その時にはすでに “出来上がって”いました」
https://bunshun.jp/articles/-/62271?page=1
#1で、訴えを起こしている「セクハラ被害」を明かしたのは同社元社員のA子さん(30代)。A子さんは昨年12月、酒席で上司からキスされたという。
「その後、会社に報告したものの、私への聞き取りがされないまま、コンプライアンス委員会でセクハラ行為は『事実ではない』とされました。セクハラ被害に加え、その後の会社の対応に絶望しました」
A子さんはその後心身のバランスを崩し、退社している。
「2022年11月24日のことです。異動して直属の上司となったZ氏と1対1のオンラインミーティングをしていたのですが、そこでいきなり『お前って胸大きいよね』と体形に言及してきたんです。あまりにも突然のことで驚いて、『昔からよく言われます』とその時は笑って受け流しました。
その後もZ氏は『旦那さんがうらやましい』とか『その巨乳で癒してほしい』などと言ってきました。本当に気持ち悪かったですが、直属の上司だったのもあり、笑ってごまかすしかありませんでした
B子さんがあたかも「身体を使って仕事をうまくやっている」かのような言葉をZ氏から向けられたこともあったという。
「Z氏は『俺に巨乳アピールしていいよ』とか、『その巨乳があれば事業部長とかも言うこと聞いてくれるよ。イチコロだよ』といった発言を繰り返すようになりました。私は仕事をしているだけなのに、なんで性的なことを言われなければならなかったのか……」
この頃のB子さんのTwitterにはこう綴られている。
〈さらし巻いて仕事するしかねえ〉
〈もうずっと体のラインわからんダボダボの服着ててもこれなら切除手術したいわまじで〉
〈巨乳いじりしてくる上司がホンマにむりなんやが。セクハラやぞ〉
〈「もっと乳を強調しろ」「その乳あればみんなイチコロ」とかほざいてくる〉
B子さんは会社の対応やZ氏からのセクハラ発言に耐え兼ね、可能な時は音声を録っていたという。そのなかには昨年12月、ある女性社員にセクハラについて相談をしたときの音声もあった。
そこには、〈忙しいときとか、なんか「飲みに行こうよ」みたいな感じから始まり、「俺に巨乳アピールしてよ、癒されるから俺が」みたいな感じの〉ことをZ氏から頻繁に投げかけられると明かしており、当時から思い悩んでいたことがうかがえる。
B子さんが悲痛な胸の内をこう語る。
「なぜセクハラを受けた側が退職しないといけないのでしょうか。ほかにも『社内でセクハラを訴えたところで何も変わらない』『セクハラから逃れるには退職が確実だ』といったことを言われました。その言葉がショックで……。頭が真っ白になり、その時は『人事に相談します』と答えるのがやっとでした。
でもその数日後、Z氏の上司から『人事には相談しないでほしい』と頼まれたんです。理由を聞いたところ、人事を通すとコンプライアンス委員会を開くなどの面倒な手続きが発生し、対応が遅くなってしまうからとのことでした。
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