加古川のストリートピアノ、撤去を決定 ルール違反が続出
https://www.bbc.com/japanese/65453156
兵庫県加古川市がこのほど、JR加古川駅に設置した「ストリートピアノ」の撤去を決めた。誰でも自由に演奏できたが、マナーが悪い人があまりに多いと判断した。
加古川市は昨年11月、駅の構内にピアノを置いた。ストリートピアノは世界的にトレンドになっており、市民にも楽しんでもらおうと考えた。
しかし、あまりに長い時間にわたる演奏や歌唱など、明らかなルール違反が発生。市にとっては落胆の結果となった。
日本では規則とその順守が重視される。加古川市のストリートピアノをめぐっても、使用方法に関していくつかの規定が示された。演奏前に手を消毒する、演奏時間は10分までにする、歌いながら演奏はしない――などだった。
しかし、時間を超えて演奏する人や、演奏しながら大声で歌う人などがあまりに多いとして、市はピアノの撤去を決定した。
演奏者の中には、同じ音楽を繰り返し1時間近く練習していた人もいたという。また、駅でアナウンスが流れている最中に演奏を続け、苦情を招いた人もいたという。
市関係者はそうした人たちに注意するなどしてきたが、改善されなかったという。
ただ、地元の音楽ファンには希望も残っている。市関係者によると、このピアノは駅から離れた別の公共の場所に設置される可能性があるという。