巨人をクビになりハローワークに通った田原誠次が、工場勤務で見つけた“本当の幸せ” [134772328]
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
僕は聖心ウルスラ学園高校から社会人クラブチームの倉敷オーシャンズ(現在は企業登録)でプレーし、巨人に入団しています。これまで就職活動をした経験は一切ありません。ただ、社会人時代は三菱の工場で働いていたので、「まずは工場で働くのがいいかな?」と考えました。
さまざまな仕事について精通し、アドバイスを下さるハローワーク職員の方には感銘を受けました。こんな人がいるから社会が回るのだなとわかりましたし、納得のいく仕事を選ぶ大切さを学べました。
そのなかで僕が働きたいと考えたのが、給湯器を製造する工場でした。
いざ面接を受けにいくと、面接官が履歴書の「読売巨人軍」という僕の前歴を見て「えっ?」と声を上げました。
「巨人の選手だったんですか?」
「はい、9年ほどいました」
その後は仕事の話そっちのけで、巨人の話題が続きました。すんなりと面接をクリアし、「あぁ、プロ野球選手ってすごい職業だったんだな」と実感しました。
工場は朝8時に始業し、休憩を挟んで17時まで働きます。時には残業をする日もありました。三菱の工場で働いていた時にネジを締める作業は得意にしていたので、「いいね、速いね」と褒めてもらえました。
普通の人より体が大きかったこともあり、年下の職場仲間から「何かやってたんですか?」と聞かれました。野球をやっていたと答えると、草野球に誘われました。
初めて草野球をやった時、みんなから「めっちゃすごくない?」と驚かれました。「一応、プロでやってたんだ」と伝えると、その噂は職場で広まっていきました。
でも、すべての人が野球を好きなわけではありません。僕は経歴ではなく、自分の仕事ぶりで周りに認めてもらいたいと考えていました。
プロ野球選手の頃から見て学ぶ術、やって学ぶ術が身についていたので、仕事も早く覚えられました。工場は7つほどのラインに分かれているのですが、先輩の仕事を見ながら「これとこれは一緒だな」などと覚えて、どのラインに入っても仕事ができるようになりました。
そのうち、「休みが出たから田原さんはこのラインに入って」「人が足りないからこっち入って」と重宝してもらえるようになりました。工場長からは「あんたに休まれると困る」と言われました。巨人でも工場でも、僕は変わらず「便利屋」として自分の居場所を見つけられたのです。
本当にいい職場でした。僕よりひと回り以上も年上の方が、「昨日の日本シリーズのあの場面、どうやった?」などと野球の話題を振ってくださいました。僕が自分なりの考えを話すと、「やっぱり見る視点が違うねぇ」と褒めてくれました。
こんな日常会話をしているうちに、僕はどんどん野球がしたくなってきました。いつしか、野球への嫌悪感があとかたもなく消えていたのです。
工場の仕事にすっかり慣れた頃、一岡竜司(広島)から電話が来ました。一岡はドラフト同期として巨人に入団した仲でした。彼が卒業した専門学校・沖データコンピュータ教育学院の理事長が、僕と話したいと言っているとのこと。お会いすると、コーチとしてのオファーをいただきました。
また野球に携われる喜びが沸き上がると同時に、工場長の顔が浮かびました。採用時に工場長からは「いずれ指導者のオファーが来て、抜けることも承知しているから」と言われていました。でも、1年足らずで退社することは申し訳ない。そこで、「すぐには行けないので、仕事の引き継ぎをさせてください」とお願いしました。
理解のある工場長のおかげで退社が決まり、その後は「僕以上の仕事ができるように」と引き継ぎに全力を注ぎました。2022年5月16日から沖データにお世話になり、野球部の指導に携わっています。工場長とはその後も食事に行かせてもらうなど、いいお付き合いをさせてもらっています。
巨人に在籍していた頃、僕はヒーローインタビューでこんなことを言った記憶があります。
「僕は縁の下の力持ちになれれば、それでいいです」
選手ではなくなった今も、その思いは変わりません。朝早くに自宅を出る時、家族の幸せそうな寝顔をこっそり見る。それだけで僕は満足です。
レストランでは遠慮なく好きなものを食べて、「おいしい」と言ってくれたらそれでいい。家族が笑顔なら、僕はサラダだけでもいいんです。
巨人をクビになってわかったこと。それは僕が野球を愛していることでした。そして、もうひとつ。これは前々からわかっていたことですが、僕はやっぱり心の底から家族を愛しているのです。 職場の草野球チームに元プロ選手がくるとか、ちょっとしたなろう小説だな でも四億でメジャーに行けるけど毎回炎上して叩かれるボタン有ったら押すだろ? めっちゃ良い話だしすごく良い文章だし、なんだこれ…
小学生向けの教材になってもおかしくないぐらい綺麗な作文だぞ
なんなんだこれ… こういう奴がいるから労働者の賃金か下がる
安売りすんな いやいや。なかなか読ませる文章で性格の良さが出てると思う
こうやってすんなり社会に帰ればいいものを一発当てにいく博打しちゃう輩も多いのはやっぱりプロだったプライドとかなのかね ホントにこういう人間性ならチームが何らかのポジションを用意するものではないのか? 「清原はほとんど人と会っていない状態だから、あんまりプレッシャーになるようなことを訊いてもらっちゃあ困りますよ」
髪を金色に染めたラフな服装のその人物はまず釘を刺した。それから私たちを事務所のボスに引き合わせるため、近くのホテルへ向かった。
天井の高いホテルラウンジで待っていると、白髪と浅黒い肌が印象的な老紳士が現れた。芸能事務所の会長として世に名を知られているその人物は異様に大きな眼で私たちを見た。
「みんな清原の周りから離れていきました。いまはうちで面倒見とるんです」
権力者にしては傲慢なところのみえない静かな口調だった、それでいて強制力を感じさせる響きがあった。 なんか文章が過去形だなと思って読んでたら結局1年で辞めてて草 昭和の少年たちは皆一度はプロ野球選手に憧れたもんさ
プロに上がれる並外れた才能と努力の結晶
それは凡人にはあまりに眩しすぎる 元巨人のプロ野球選手、工場に面接に行ったら「面接そっちのけで巨人の話題になる」。工場は野球好きなの? [584964303]
https://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1683005669/ これがもしAIのつくりだした文章だったら本当にたまげるわ >>8
むしろ頭の良い小学生が書いた作文のような出来栄え >>19
冒頭から数行までは同じ感想だった
最後まで目を通して評価が変わった もともと三菱の工場で働いていた経験があるのは強いよな。
工場の雰囲気って慣れないと入りにくい。
一旦入っちゃえば居心地いいよ。 >1年足らずで退社
これでここまで話できるんだから強いよな
普通は10年やってても暗くなる話ばかりなのに ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています