読売新聞社は憲法に関する全国世論調査(郵送方式)を実施し、憲法を「改正する方がよい」は61%(前回昨年3~4月調査60%)と、2年連続で6割台の高い水準となった。
コロナ禍やロシアによるウクライナ侵略など、憲法のあり方を問う世界規模の出来事が相次いだことが影響したとみられる。

調査方式が異なるため単純な比較はできないが、改正賛成派の割合は2004年調査(面接方式)の65%に次いで2番目に高かった。
憲法を「改正しない方がよい」は33%(前回38%)で、賛成派と反対派の差は28ポイントに広がった。

 ウクライナ侵略が憲法改正に関する意識に与えた影響を聞くと、「憲法を改正するべきだという意識が高まった」が40%で、「今の憲法を守るべきだという意識が高まった」の21%を上回った。
「変わらない」は32%だった。

戦力の不保持を定める9条2項を改正する必要が「ある」は51%(前回50%)で、「ない」は44%(同47%)。
戦争放棄を定めた9条1項については、改正の必要は「ない」が75%(同80%)となった。
憲法に自衛隊の根拠規定を明記する自民党案に「賛成」は54%(同58%)で、「反対」は38%(同37%)だった。

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