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久喜市のなずなの森保育園で2日、園庭の遊具で遊んでいた男児(3)の首にロープが絡まり意識不明の重体となった事故で、ロープは常設ではなく事故当日に取り付けられたとみられることが県警への取材で分かった。

県警などによると、事故当時、園庭には34人の園児と6人の保育士がおり、男児は園庭にある土で盛られた山で複数人で遊んでいたとみられている。近くで遊んでいた別の園児がロープに首が絡まった男児を発見。保育士はいずれも事故を目撃していなかった。

ロープは工事現場などで使われる黄色と黒のしま模様の「トラロープ」と呼ばれるもので、山の頂上に刺さったくいから延びており、山を登り下りするために使われていたとみられている。

男児は低酸素性脳症で現在も意識が回復しておらず入院している。県警は業務上過失傷害の疑いも視野に、3日午前から園内で実況見分を行い、同園の理事長の立ち会いの下、捜査員らが事故の起きた遊具付近を調べるなどした。