
BUSINESS INSIDER May. 04, 2023, 09:00 AM
https://www.businessinsider.jp/post-269485
(※2022年3月に東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の0歳6カ月~ 6歳就学前の乳幼児を持つ母親4030名に、webで調査)
日本の母親たちの「子育て否定感」が急増していることが分かった。「子育てのために我慢ばかりしている」と考える母親は全体の6割を超える。
母親ばかりが背負う無償の家事労働と、自由時間を確保するための夫への感情労働。そして高い教育費。
母親たちの「子育て否定感」を取材すると、止まらない少子化の一因が見えてきた。
◼「子育て肯定感」が減り、「子育て否定感」が急増
ベネッセ教育総合研究所では首都圏で乳幼児を育てる保護者を対象に、1995年から約5年ごとに子育てに関する数千名規模の調査を実施してきた。
6回目となる今回は〈2022年3月に東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の0歳6カ月~ 6歳就学前の乳幼児を持つ母親4030名〉に、webで調査した。
最も顕著だったのは、「子どもを育てるのは楽しくて幸せなことだ」「子育てによって自分も成長している」などの「子育て肯定感」が減少する一方で、「子育て否定感」が大幅に増加していることだ。
「子どもを育てるために我慢ばかりしている」と考える母親は2000年に37.5%を記録し、その後は微増していたが、2015年の40.1%から2022年には60.6%と20.5ポイントも増えていた。
「子どもが煩わしくてイライラしてしまう」母親も70%超いた。
ベネッセによると、15年から22 年にかけての「子育て否定感」の増加は、特に常勤者やパートタイムなど「働く母親」の間で高まっているという。
◼子育ても大事だが自分の人生も大事
こうした感情の裏返しだろうか、いわゆる「3歳児神話」への支持が2005年以来初めて逆転し、
「子どもが3歳くらいまでは母親がいつも一緒にいたほうがいい」44.9%に対し、「母親がいつも一緒でなくても愛情をもって育てればいい」が55.1%と上回った。
また子育てと自分の人生のバランスも「子どものためには自分が我慢するのは仕方ない」37.4%に対し、
「子育ても大事だが自分の生き方も大切にしたい」が62.6%と、前回の52.4%から大幅に増えていた。
増加を押し上げたのは専業主婦で、約15ホポイント増え、働くか否かを問わず、自身を大切にしたい母親が増えていることが分かる。