沖縄県の米軍基地反対運動をとりあげた番組「ニュース女子」で名誉を傷つけられたとして、
制作会社のDHCテレビジョン(現・虎ノ門テレビ)を訴えていた人権団体
「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉(シンスゴ)さん(64)が1日、勝訴判決の確定を受けて東京都内で会見した。

辛さんは「番組は沖縄の平和運動をたたくため、在日朝鮮人女性という私の出自を利用してデマを流し、いくつもの差別が重なっていた」と述べた。

番組は東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)が2017年に放送した。
一、二審とも辛さんに対する名誉毀損(きそん)を認め、DHCに550万円支払いと謝罪文のネット掲載を命令。
最高裁第二小法廷が4月26日付で被告側の上告を退け、確定した。

 辛さんは会見で「番組は沖縄の平和運動に取り組む人たちをテロリストや過激派と表現し、
MXテレビという地上波のテレビ局がお墨付きを与えた。MXやDHCは、沖縄の人たちに謝るべきだ」と訴えた。

https://www.asahi.com/articles/ASR515WK6R51UTIL020.html