https://mainichi.jp/articles/20230505/k00/00m/040/246000c

首相「災害応急対応に全力で取り組むよう指示」 石川・能登震度6強

岸田文雄首相は5日、石川県能登地方を震源とする地震が発生し、同県珠洲市で震度6強を観測したことについて、「早急に被害状況を把握し、災害応急対応に全力で取り組むように指示を出した」と述べた。死傷者が出ていることについては「心から哀悼の意を表し、お見舞いを申し上げる」と語った。

 首相はアフリカなどの歴訪から帰国後、首相官邸で記者団の取材に応じた。シンガポールから帰国する途中の政府専用機内で、松野博一官房長官と被害状況などについて、電話でやりとりしていたと説明したうえで、現地では気象状況が悪化する予報が出ていることに触れ「余震や土砂災害に十分に注意をしていただくようお願いしたい」と呼び掛けた。

 7日から予定している訪韓の日程については「被害状況を見ながら、適切に判断をしていく」と述べるにとどめた。

 政府は5日、被害状況や現地の対応を把握するため、石川県に内閣府の調査チームを派遣した。自衛隊に関しては、石川県知事から災害派遣要請はないが、自主派遣で活動しているという。