北朝鮮が日本へミサイルを飛ばすことと、
朝鮮学校の子どもたちは関係ない
4月13日、北朝鮮が北海道方面にミサイルを発射し、日本各地でJアラートが鳴り響いた。発射された確認が取れず、結果的には誤報となったようだが、北朝鮮のミサイルが日本へ発射される度に、いつも心配になることが一つある。それは、私の出身校である朝鮮学校への風当たりだ。
朝鮮学校は、北朝鮮を支持する朝鮮総連やその参加団体によって運営されている。正直、北朝鮮のミサイル発射には私も腹立たしさを感じる。しかしそれは子どもには関係がないことのはずだ。
運営組織、団体、後援会、保護者といった大人は、学校を通して北朝鮮に関わっているのだから、責任が付いて回るのは仕方ない。しかしそこに通う子どもたちには何の責任もない。朝鮮学校に通うことは、子どもの意思とは関係なく、親が決めたことだからだ。子どもは後に成長し、日本社会に出てから、それまで受けた教育には正当性があったのか、朝鮮学校は良かったのか悪かったのか、ということを判断できるようになるわけだ。
朝鮮学校に通う子どもたちには責任はないはずなのに、と思う誤解や騒動はそれだけではない。
2月21日、大阪・MBSラジオの番組「上泉雄一のええなぁ!」において、経済評論家の上念司氏が、朝鮮学校を「スパイ養成的なところもあった」とした発言だ。
この発言にすぐ反応したのは、在日本朝鮮人人権協会傘下の関西3団体(在日本朝鮮人大阪人権協会・在日本朝鮮人兵庫人権協会・在日本朝鮮人人権協会京都協議体)だった。上念氏の発言が「ヘイトスピーチ」だというのだ。公共性・公益性のあるマスメディアであるラジオ放送において、こうした発言が放送された事態の重大性に鑑みて、MBSラジオ社を相手に、抗議行動を起こした。後にMBSラジオは謝罪会見を行い、上念氏の降板を発表するに至った。
https://diamond.jp/articles/-/322346?page=1